Film Timeline

作品の魅力
ティム・バートンの映画を見ると、バートンの世界が随所にきらめき幻想的な映像美として際立っています。観ているとどんどんバートンの世界に引き込まれていき、ワクワクとした感情がわきあがってくるのは、バートンの映像から視覚が刺激されているからかもしれません。「もしもこんな世界があったら入ってみたい!」と子供の頃に願ったことが、映像の向こうで展開していくのを見ると「もしも」が現実に?という錯覚を覚えてしまうほどです。

すっかり映画監督としてのティム・バートンのイメージが強くなっていますが、この『ティム・バートンの世界』の展覧会を見るとバートンは本当に絵を描くことがすきなんだな。ということを改めて感じ、そしてバートンの「デザイン力」の高さに驚嘆します。バートン映画の作品の魅力についても、今はCGを多様する作品作りが当たり前になっている中で、バートンの持つ魅力には「ハンドメイド」があることにも気づかされます。

特殊メイクや美術セット、そしてストップモーション・アニメを多用することで、CGでは描くことができない〔手作りならではの温もり〕を感じることができるその理由が分かります。とてもじゃないですが、ティム・バートンの作品は現実場離れした内容ですが、現実離れしているのに「こんな世界があったら入ってみたい」と思うのには、ハンドメイドだからこそ出せるリアリティがある意味を展覧会を通じて知ることもできます。

「実現しなかったプロジェクト」では、バートンが映画だけではなくて、書籍といった書物やテレビとった別の媒体でもプロジェクトに関わってきたことがわかります。そしてそのプロジェクトが実現することなく中止になった作品が紹介されています。かつてディズニーで「コルドロン」という1985年公開の映画にアニメーター・美術として関わっていますが、「コルドロン」の作品では100のスケッチを仕上げていますが、実際の作品にはどれひとつも採用されていえなかった作品も展示されています。でもあれ??なんか見たことあるなぁ~と感じるのは、それから後にティム・バートン作品でキャラクターとしてバートン作品に登場しているので、バートンらしい湧き出てきたインスピレーションの泉を、「実現しなかったプロジェクト」でも見ることでまた、バートンの持つ世界に魅了されます。

元々バートンは絵を描くことが大好きで、バートンは高校を卒業した後はディズニーからの奨学金を得て、カリフォルニア芸術大学に入学してそこで3年間アニメーションの勉強をしています。カリフォルニア芸術大学を卒業したあとは、ウォルト・ディズニー・スタジオにアニメーション実習生として入ったことで、映像の世界へと足を踏み入れています。無口でそして人付き合いが苦手という、いわゆるコミュ力はゼロなのでスタジオで働く同僚達からは、バートンは喋れない人だとしばらく思われていたということでしたが、アニメーターとして最初は絵の状態からキャラクターがイキイキと動き出すという命を吹き込むということを、バートン自身が心から楽しんでいます。

小さい頃のバートンが描いていた絵から、アニメーターとなって世界を飛び回る生活の中で書いたスケッチ。そこからティム・バートンの世界へと作り上げられていく過程を垣間見ることができる機会はなかなかないこともあって、ニューヨーク近代美術館で2009年【Tim Burton展】が開催されたときには、沢山の方々が展覧会に足を運んだのでしょう。

2009年ニューヨーク近代美術館での【Tim Burton展】ですが、ニューヨークの後には西海岸のロスアンジェルスや海を越えてパリなどの世界の都市で開催されていき増したが、【Tim Burton展】で公開された作品よりさらに新たな150作品が追加されて2014年春にチェコで『ティム・バートンの世界』で開催されれたものが、待ちに待った日本での開催となりました。

ティム・バートンも日本が大好きなので、『ティム・バートンの世界』オープニングイベントで来日した際には、超過密で多忙なスケジュールをこなしていますが、東京国際映画祭の授賞式に登場したり、ティム・バートン監督作品の新作品『ビッグ・アイズ』のスペシャルプレビューに出席したり、そしてハロウィンパーティにも参加したりと超過密なスケジュールをこなしながら、来日した時には必ず立ち寄るという中野ブロードウェイや原宿キディランドそして新宿ゴールデン街にも足を運んでいるはずです。過密なスケージュルをこなしながらも、バートンお気に入りの大好きなスポットは必ず行くことでも知られているので、オフを楽しむためにもスケージュルはこなせるのかもしれませんね。

『ティム・バートンの世界』では、プライベートな場所でサササッと書き留めている作品はやはり小さいので、ついつい観る側も近くでしっかり観たいと思ってしまうのか、前へ前へ・・でぐいぐい作品の前で見ることが多かったこともあり、そしてティム・バートンファンも沢山来場して大盛況になりました。いったいいつ行けば空いているの??というぐらいに、1回だけではなく空いている平日の時間を狙って来場を重ねたファンもいます。バートンも日本えの展示会での自分の作品の展示に関して、「作品がより良く見えるような展示」をリクエストしたそうです。そして若い人たちに向けてのメッセージとして「私の絵をみて、自分もこれから何か作ってみたい。と思ったり、絵を描く活動を続けたい。というインスピレーションの源にしてくれたら、一番嬉しい」というメッセージでした。